オンライン英会話を始めたいけど、パソコンがなかなか立ち上がらない、レッスンに間に合わない、パソコンの速度がやたら遅い。こういうこと、ありませんか?
2018年3月に購入した東芝dynabook PT55DBS-BJA3。第7世代インテルCoreTM i5-7200U & DDR4対応メモリ搭載。購入当時、そこそこ使えるスペックのはずが、やたらと遅い。メーカーに問い合わせても、特に故障ではなさそうと言われます。
そこでスピードアップの切り札、HDからSSDへ換装するという大手術を行うことにしました。何分、PCは使うことはできても、ハードに関してはちんぷんかんぷん。それでも失敗せずに無事換装できました。
パソコンのスピードアップのためにHDからSSDへの換装を考えている人のお役に立てるよう、交換方法を写真入りで解説していきます。機種やバージョン等によって多少表示が違うことがあるかもしれませんが、基本的な流れは同じです。
この記事が、皆さんのオンライン英会話、パソコンライフの改善の参考になればうれしいです。
今回HDからSSDに換装したPCのスペック
今回、換装を行ったPCの機種、スペックは以下の通りです。
- 機種; 東芝dynabook PT55DBS-BJA3
- プロセッサ; Intel(R)Core(TM)i5-7200U CPU@2.50GHz 2.70GHz
- 実装RAM; 4.00GB
- システムの種類; 64ビットオペレーティングシステム ×64ベースプロセッサ
HDからSSDへの換装前後での処理速度比較
それでは換装前後の処理速度を比較してみたいと思います。処理速度はベンチマークソフトとしてよく知られている CrystalDiskMark を使用しました。
SSD換装前(HD使用時) SSD換装後
HDからSSDへの換装で、それぞれの項目の意味はともかく、ざっと6~8倍に速度が向上しました。これではもともとの遅さが分かりにくいので、PCの電源ONからPW入力画面表示まで、PW入力からネットワークにつながるまでの時間を計測しました。
換装前 | 換装後 | |
PC電源ON⇒PW入力画面表示 | 2分52秒 | 15秒 |
PW入力⇒ネットワーク接続 | 2分42秒 | 21秒 |
PC電源ON⇒ネットワーク接続 | 5分34秒 | 36秒 |
状況によって前後はしますが、約1/10の時間で使えるようになりました。また、作業中、特にインターネットのサイトへのアクセス時間が大幅に短縮されたため、待ち時間が全く無くなりました。昨日までのストレスはいったい何だったのか、という感じです。
HDからSSDへの換装に必要な物を購入する
ここからはHDからSSDへの換装手順を説明していきます。
作業としては 1. SSDを認識させる、2. クローンの作成、3. HDからSSDへの換装 の3つに分類されます。
その前に、クローン作製までに次のものを購入しておく必要があります。
- SSD
- 2.5インチドライブケース
crucial MX500 2.5-INCH SSD 1000GB
SSDはcrucialのMX500の1000GBを選びました。幅広く使用されており、製品評価も高く、価格も手頃であったことから、この製品を選びました。トラブルの際の対処方法も検索しやすいのではないでしょうか。
本体の他には2.5インチスペーサー(7mm→9.5mm)が付属しています。これはPCに装着する際に高さ方向にできる隙間を埋めるために使用します。
SSDパッケージ表 SDDパッケージ裏 内容物


2.5INCH HARD DRIVE ENCLOSURE
2.5インチドライブケースは、製品評価も高く、USB3.0に対応しているORICO社のHARD DRIVE ENCLOSYREを購入しました。本体の他にUSBケーブルが付属しています。
2.5インチドライブケース パッケージ表 2.5インチドライブケース パッケージ裏 内容物


これで必要な物が揃いました。早速今使っているHDのクローン作製作業に入っていきましょう。
説明の中でクリックと書いてあるのはマウスの左クリック、右クリックは右クリックと記します。
HDからSSDへの換装手順
ここからはHDからSSDへの換装手順を説明します。作業としては次の3つになります。
- SSDをPCに認識させる
- クローンの作成
- HDからSSDへの換装
SSDをPCに認識させる
SSDをPCに認識させる手順としては、次のようになります。
- 電源設定を変更する
- HDのパーティションの規格を確認する
- SSDを認識させる
それでは順番に説明していきましょう。
電源設定を変更する
まずは、作業の途中で電源が切れないように、スリープ設定は解除します。クローン作成中に電源がスリープすると、作業そのものが失敗に終わります。
画面左下のスタートをクリックします(写真①)。

次に歯車のマーク(写真②)をクリックすると写真③の画面となります。


ここで【システム】をクリックすると④の画面になりますので、【電源とスリープ】をクリックします。

すると⑤の画面になりますので、写真のように画面とスリープの両方とも全て【なし】にしておくと間違いないと思います。設定を理解されている方は適宜適切なものを選択してください。

HDのパーティションの規格を確認する
ディスクのパーティションの規格に ”MBR” と ”GPT” があります。クローンを作成していく中で、自分のHDがどちらの規格を使用しているかが必要になりますので、初めに確認しておきます。
まずは現在のHDのパーティションの規格を確認していきます。画面左下のスタートボタンを右クリック(写真⑥)し、【ディスクの管理】をクリックします。

写真⑦の画面になりますので、画面下側のDisk0の上で右クリックし、【プロパティ】を選択します(写真⑧)。


写真⑨の画面となりますので、上部の【ボリューム】をクリックします。

写真⑩の画面の ”パーティションのスタイル” で、”MBR” か ”GPT” が確認できます。この場合はGPTであることが確認できます。

SSDを認識させる
まずは写真⑪から⑬のように、2.5インチドライブケースに、SSDをセットします。ケースの中の端子とSSDの端子を合わせてはめ込みます。セット出来たらPCに接続してください。
この段階ではSSDは認識されていないと思います。確認にはエクスプローラーのPCを選択してください。写真⑭ではHDのCドライブ、ブルーレイのDドライブはありますが、SSDは認識されていません。

まずはSSDをPCに認識させます。
画面左下のスタートボタンを右クリックします。写真⑮のようなメニューが出てきますので、【ディスクの管理】をクリックします。

次に⑯の画面が表示されます。”ディスク0”がHD、”ディスク1”がSSDになります。ディスク1であることを確認します。

ここで ”MBR” と ”GPT” がありますが、先ほど確認したHDと同じ規格をを選びます。ここでは、HDの規格が ”GPT” でしたので、”GPT” を選択し、【OK】をクリックします。
写真⑰の画面となりますので、【新しいシンプルボリューム】をクリックします。

写真⑱の画面になりますので【次へ】をクリックします。

写真⑲の画面となりますが、 ”シンプルボリュームサイズ” は、最大と同じで構いません。確認したら【次へ】をクリックします。

写真⑳の、次の ”ドライブ文字を割り当てる” ですが、このPCではHDがCドライブ、ブルーレイがDドライブでした。それ以外でしたら何でもよいのですが、表示されている ”E” をそのまま選びました。【次へ】をクリックします。

写真㉑の画面ではそのまま【次へ】をクリックします。

写真㉒の画面になりますので、【完了】をクリックします。

写真⑭ではHDのCドライブ、ブルーレイのDドライブのみでしたが、写真㉓ではSSDがEドライブに割り当てられました。

写真⑰のときにはディスク1は未割り当てでしたが、写真㉔ではEドライブが割り当てられているのが確認できます。

クローンの作成
いよいよクローンの作成に入っていきます。まずは、クローン作製のためのアプリをダウンロードしていきます。今回使用したcrucialではアプリも提供していますので、そのサイトを探します。検索エンジンで clucial.com/support/ssd を入力します(写真㉕)。

写真㉖の「SSDをインストール(増設・換装)する方法」を選びます。

㉗の画面となりますので下へスクロールし、㉘の画面のところで 2.5インチのインストール【始める】をクリックします。


写真㉙の画面になりますので、手順を❹まで送り(写真㉚)、【次へ】をキリックします。ちなみにこのサイトでもクローンの作成手順が解説されています。


写真㉛の画面で www.clucial.com/clone をクリックします。

ここからはどんどん進んでいきます。
写真㉜の画面で【アクロニス・ジャパン】をクリックし、写真㉝の画面では【ダウンロード】をクリックします。


ダウンロードが完了すれば写真㉞の画面にて【ファイルを開く】をクリックします。

写真㉟の画面で「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれるので【はい】をクリックします。

写真㊱の画面となりますので【インストール】をクリックします。

写真㊲の画面では【アプリケーションを開始】をクリックします。

写真㊳の画面では「同意する」にチェックし、【OK】をクリックします。

写真㊴の画面となりますので、左のバーの【ツール】をクリックします。

写真㊵の画面では【ディスクのクローン作製】をクリックします。

写真㊶の画面ではクローンモードは【自動】を選択し、【次へ】をクリックします。

画面㊷ではソースディスクは【ディスク1】(HDです)を選択し、【次へ】をクリックします。

写真㊸の画面では、ターゲットディスクに【ディスク2】(SSDです)を選択し、【次へ】をクリックします。

写真㊹の画面のメッセージは【OK】をクリックし、【次へ】をクリックします。

写真㊺の画面でもう一度 ソースディスク;ディスク1、 ターゲットディスク;ディスク2 であることを確認し、【実行】をクリックします。

写真㊻の画面になり、クローンの作成が始まります。完了まで約1時間かかりました(写真では1時間26分となっていますが、そこまではかかりませんでした)。

写真㊼の画面が出ると完了です。【OK】をクリックし、作業を終了します。

HDからSSDへの換装
いよいよ最後の作業、換装に取り掛かります。
まずは写真1⃣のように、必ずバッテリーは外して下さい。次に、裏面に見えるねじはすべて外します。真ん中の四角いカバーも外して下さい。カバーの中にもねじがありますので、それも外します。

ねじがすべて外れたら、裏面のカバーを外していきます。バッテリースロットのあたりの隙間を広げながら外していきます(写真2⃣)。スムーズにいかない場合は、隙間にプラスチック製のへらのようなものをこじ入れて開けてください。金属性のドライバーのように固いものは避けたほうが賢明です。

写真3⃣ではブルーレイを外しています。意外と簡単に外れます。引き抜くだけです。

カバーが外れると写真4⃣のようになります。

写真5⃣の青い箱がHDです。

写真6⃣のようにケーブルを外し、HDを取り出します。

SSDの厚みは7mm、HDの厚みは9.5mmです。同じ厚みにするために同梱のスペーサーを写真7⃣、8⃣のように両面テープで貼り付けます。


SSDを取り外したHDのスロットに差し込みます。
後は分解の逆の手順で組み立ててください。
最後に、ねじの長さが2種類あると思います。浅い溝には短いもの、深い溝には長いものを使用してください。うまく止まらないところが出てきます。

まとめ
お疲れさまでした。
電源を入れて、うまく立ち上がれば成功です。電源を入れた際に、メニュー画面が出ましたが、そこでは【Windows10】を選択すれば大丈夫です。
ここまで、おおよそ4時間を要しました。が、冒頭に書いたように4時間の価値ありです。全く別のPCに生まれ変わりました。
怖がらずに是非チャレンジしてください。
最後に改めて必要なものの購入リンクを載せておきますので、良ければご活用下さい。




コメント